音楽のちから♪その1♪

尾張旭市のピアノ教室Allabreveです。先日、ちらっとお話ししましたように、私アメリカに行っていました。結構なハードスケジュールだった上に、刺激が強すぎて毎日2時間くらいしか眠れず。きっと極度の興奮状態だったのでしょう。それでも体は動くし、感性は研ぎ澄まされていたように思います。研ぎ澄まされている、とエラそうに言っても、まず今日お話ししたいのは、「音の大きさはちから」であるという単純なこと。

大きなゴルフボールみたい

フロリダのディズニーワールド一日目はエプコットにいました。万博会場が常設されているようなテーマパークで、アナと雪の女王やレミーのおいしいレストランなどのアトラクションがあるところです。世界観も素晴らしいし、広くて楽しい。各国のおいいしいものもたくさんあるのですが、やはり私の中でのメインは50周年記念の夜のショー!「ハーモニアス」でした。

もうホントこんな感じ

まず最初のアナウンスですでに涙。「わたしたちのなかにはいつも音楽がある。」、この一言が世界に響くわけです。その後、圧倒的な音。とにかく大きい。広いパーク内に地響きがするくらい、とんでもない音量で音楽が流れます。いや、流れるという感じじゃないな、ほぼ爆発。音の層が幾重にも重なり、豊かに幅広く鳴っていきます。水と光と花火が呼応し、ハーモニー、まさに調和を表現していくのです。規模のちがう調和でした。大きい、ということだけでとんでもないちからになるということを体感しました。内臓は全部振動してるし、頭の中はもう整理不可能。力ずくで感動させられました。

ピアノはたくさんの人に音楽を届けるために、長い時間をかけて開発されてきた楽器です。特に音量に着目されています。100年ほど前に今の完成形になったといわれていますが、おかげでオーケストラにも一台で対抗できるほどに大きな音が出ます。その性質を生かし、ピアニストたちは質のよいフォルテ、豊かに響くフォルテを出せるように研究を重ねます。当然、私も散々練習をかさねてきているし、生徒さんたちにもかなりしつこく教えています。奥が深いのです。だから、なぜ音楽史上で大きな音が求められたか、そんなことはとっくに理屈ではわかっていましたが、まさかこんなに感動するほど理解できるとは。音の大きさは音楽のちからの根本なのです。

当然、号泣。ショーの最初から最後まで号泣。終わってからもしばらく動けずにいました。まさか音の大きさで世界の調和を理解するとは思っていませんでした。ハーモニーとは調和という意味なのですよ。まさに基本を理解できた体験でした。

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